マンガでわかる老後対策の大切さ
相続対策の前に
日本相続では「老後対策なくして相続対策無し」との考えから、相続対策を考える前に、まずは老後の対策を重視しています。
マンガにもありますが、例えば認知症の場合、年を重ねるうちに「自分は認知症になりかかっているのでは」と気がつきますが、「まだ大丈夫」と思っているうちに進行し、本格的な認知症となるパターンは非常に多くあります。
そしてここから、数多くの本格的な悲劇が始まることに。。。
認知症になると
認知症の初期症状はさまざまですが、およそMCI(軽度認知障害)からはじまり、短期記憶の衰え、理解力・判断力の衰えを経て、次第に本格的な認知症に入ってゆくのですが、認知症には、いろいろな症状があります。
認知症になって、ご飯を食べたのに食べたことを忘れる、というのはまだ良いほうで、たとえば元々優しい気性の方でも感情のコントロールを失い、暴れたり、暴力をふるったり、かみついたりすることもあります。
また症状によっては、被害妄想や幻覚などをみるようになり、弄便や徘徊などもするようになります。
そうなると、家族で頑張って見ていても手に負えなくなってしまい、どうしても施設などに入所させざるを得なくなります。
お金の問題
認知症や意志能力が失われた親の財産は、たとえ子であっても勝手に使えません。
また、問題は認知症だけではなく、高齢者は糖尿病や高血圧など持病がある方がほとんどです。
ですので、例えば脳溢血で倒れて半身や全身不随になったりすると、銀行が本人の意思確認ができないと言って、銀行口座を凍結してしまったりします。
そうして、こどもに介護のための多額の費用負担が発生したり、負担できずに親が必要な治療や介護が受けられないことも出てきます。
そうなると、本人が悲劇なだけでなく、見ているご家族も悲劇です。
最終的には法定後見人という後見制度もありますが、知らない人(主に弁護士や司法書士)に財産を管理されてしまうため、やりとりする手間と費用(報酬)が余計にかかってしまうことも数多くあります。
法定後見人としての仕事を面倒がる士業も中にはいますし、ご家族も法定後見人ともめてしまうこともあります。
よりよい老後のために
ですので、相続対策の前に、老後の対策は非常に大切です。
自分が認知症や病気になった時どうしてほしいかなど、老後の対策を決めておくことで、ご自身が安心になるだけでなく、結果的に残される家族の安心にもつながってきます。
また、前向きの対策も考えられます。
例えば、老後の対策を考える上で、所有する不動産などの資産を有効活用すれば、老後の生活を充実させることができます。
それと同時に相続対策にも取り組み、相続税の節税対策を行い、遺産分割対策を行い、争族の心配も無くせば、一石二鳥ではなく一石三鳥です。
つまり老後の対策は、自分のための対策であり、家族のためにもつながること。
そしてその上で相続対策をすることで、争族(あらそいごと)が減れば、家族のために、ひいては社会のためにもなります。
このことを社会に広く伝えてゆきたいと思い、さらにわかりやすく伝えるために上記のようなマンガも作成しました。
また、セミナーなどでは有益な情報をたくさんお伝えしています。
そういった様々な老後・相続対策セミナーの内容も参考にしていただければ幸いです。
日本相続対策研究所 所長